クローバー定例会 第72回

クローバー 横浜定例会 第72

 

 202235日の横浜会場にて、以下のテーマについて皆で話し合いました。

 

1.薬の飲み忘れの管理

2.定例会ブログの見直し 3か月経って

3.再発見! クローバーの良さ

4.日常生活のプラスアルファ

5.好きな映画の名シーン

 

 以下、当日の議論の詳細です。

 

1.薬の飲み忘れの管理

 

 発案者はメンバーの皆に薬を飲み忘れない方法があるかどうかを質問しました。薬を薬箱に入れて管理していても、飲み忘れてしまう時があるからです。薬を飲まないと体調が余計に悪くなりますので、改善方法があれば教えて欲しいとの事でした。

 

 服薬に慣れているメンバー達から以下の助言がありました。

 

 まず確実な方法は、毎日食後にご飯の隣に置いた薬を飲む「習慣」にするやり方です。薬を飲む事が「習慣化」してしまえば、毎日の日常動作の中で自然と飲めるからです。

 

 あるいは、お薬カレンダーを使用するやり方もありました。お薬カレンダーがあれば、週の曜日ごとに薬のポケットがあります。さらに100円均一の小さなビニール袋にも薬を入れれば、管理も難しくはないそうです。お薬カレンダーの良いところは、「今日、薬を飲んだか?」という事態がない事です。飲み忘れが一目で分かる為、飲み忘れがなくなります。

 

 ただ、お薬カレンダーが万能とは限らないという意見もありました。お薬カレンダーで管理していても忘れてしまう人は忘れてしまうからです。お手軽な対策として、スマホのリマインダーを使う、お薬手帳のアプリを使うなど、現代的な手段も話題に出ました。

 

 そもそも薬は錠剤にしないで注射にしてもらうという意見もありました。注射にすれば確かに飲み忘れはなくなり楽なようにも思えますが、デメリットもあります。人によっては、体が思うように動かなくなったり、具合が悪くなったり、などもあるようです。副作用も強いらしく、やはり合う人と合わない人がいます。

 

 また、家族に薬の管理を協力してもらうという意見もありました。両親や祖父母などといった家族に薬を飲んだ事を報告する形で管理に巻き込むやり方です。このやり方ですと、身近なところに報告相手がいますので、飲み忘れが予防できるようです。

 

 ぜひ、薬の飲み方を創意工夫して、飲み忘れがない闘病生活が送れる事を祈っています。

 

2.定例会ブログの見直し 3か月経って

 

 クローバーの定例会記録のブログが昨年12月から再開して、現在の3月で、3か月が経過しました。「3か月が経った現在、今後の定例会ブログについて軽く見直しをしたい」と記録係から提案がありました。

 

 定例会参加者達の総意としては、基本的に大きな改善点は見当たらない為、現状のまま、取り組んで欲しいとの話でした。ただ、負担が大きい場合は負担を軽減するなどの対応が必要という意見も出ました。

 

 そこで記録係の方から「記録をチームで行ってはどうか」と提案がありました。その話し合いの結果、横浜定例会は山内が記録担当して、あざみ野定例会は別メンバーが記録担当する話にまとまりました。

 記録係を3か月担当した感想としては、横浜定例会とあざみ野定例会の両方に毎回のように出席して記録を取るのはそれなりに大変でした。

 

 ところで、メンバーの方から、定例会ブログ発信の目的について改めて問われました。記録係からの回答は、発信の目的は大きく分けて「反省」と「広報」にあるという話でした。

 つまり、定例会記録がブログとして共有できれば、皆で過去の記録を省みて学ぶ事ができます。あるいは、その回の定例会に参加していなかったメンバーも過去の記録から当時の話題が分かる訳です。

 また、クローバーに関心を持たれた外部の方などが定例会ブログを読んで下されば、参加検討の材料となる広報効果もあるからです。

 

 今後の記録係は横浜とあざみ野に分かれて2人体制で運営させて頂きます。

 今後とも記録係をどうぞよろしくお願いいたします。

 

3.再発見! クローバーの良さ

 

「クローバー活動に参加して長いものの、最近は惰性で活動に参加しているかもしれない。果たして、このままで良いのだろうか?」

 メンバーからそのような反省的な発案がありました。

 そこで定例会のメンバーで、改めてクローバーの良さを再発見する話題となりました。

 

 クローバーは基本的には統合失調症者がリカバリーの為に集う場です。私達は専用のLINEでのネットワークも持っていますが、いつもそこで毎日、何かしら会話をしています。

 ですが、毎回、病気のリカバリーのみを話している訳ではなく、病気と直接関係がない事も話題に出ています。好きな食べ物、好きな本、他所の勉強会など、話題は多岐に渡ります。

 

 例えば、上記のような点を発案者は気にされていたようです。しかし、そんな何気ない日常のやり取りがクローバーの良いところでもあるという意見もありました。

 リカバリーに直接関係がなくても、熱心に活動してくれている人がいて嬉しいからです。そもそも、一緒にいてくれるだけで嬉しくもあるからです。私達は直接リカバリーに関係がない事でも、気兼ねなく仲間達と会話できる環境が嬉しいという話でした。

 むしろ、その温かなやり取りや人間関係が、結果としてリカバリーに繋がっているのではないかという意見もありました。

 

 また、クローバーが安心安全な場であるから良いとの話題も出ました。何か問題が起きた時、相談窓口が機能していますので安心です。また、風通しの良いグループを心掛けていますので、何か意見を述べていきなり除名される危険もありません。他にも、LINEでは毎月初めに、希望者で近況報告をしていますので、メンバーの現状も把握できます。

 

 そして、今後の事を考えますと、定例会やLINEで話し合うだけではなく、クローバー活動の拡張も良いのではないだろうかと意見も出ました。例えば、コロナ明けにはお花見や食事会をしても楽しくなりそうです。あるいは、異なる精神疾患の当事者グループと一緒に定例会をしてみるのも面白いかと思われました。

 

 今後も末永く続く事であろうクローバー活動の未来を皆で共に考えていきたいところです。

 

4.日常生活のプラスアルファ

 

 メンバーの方から、普段の日常生活に何か良い事をプラスアルファできないものか、と以下のような発案がありました。

「その日を生きられれば良いのかもしれないが、何か一日が勿体ない。その日の30分でもかまわないから、何か糧になるような努力ができないだろうか?」

 そこでメンバー達から「自分はこのような取り組みをしているので、参考にしてみてはどうか?」との助言がありました。

 

 そして、この発案はスキルアップの話題に流れて勉強系の話にまとまりました。

 

 例えば、資格試験の勉強をしてみると良いという意見が出ました。あるメンバーが、今後は英語の検定試験を受けるらしいので、英語の勉強について話が広がりました。110分でもスマホアプリで英語を勉強するだけも大分違うそうです。ラジオ英会話を視聴する事でも勉強が捗るようです。

 また、資格を通して英語を勉強する事にはメリットも多いです。将来的に海外旅行で英語が使える事もあれば、認知機能の改善や老化対策にも良いです。英語に限った話ではありませんが、勉強をする事で世界が広がるから勉強したいという意見にまとまりました。

 

 他にも、資格試験と関係がなくても読書がお勧めという意見もありました。何も資格の結果を出す為だけに勉強するのではなく、自分の好きな事を好きなように勉強してみるだけでも人生は豊かになります。

 あるいは、本を読むだけの元気がない時は動画番組の視聴が良いという意見もありました。例えば、YouTubeには無料で視聴できる教養番組が多数あります。その番組の中からどれか気に入ったものを視聴して学ぶやり方もあります。

 

 普段の生活から多少でも何かしら工夫するだけで、学びは無数にある事でしょう。

 より良く生きる為にも、いつもお互いにスキルアップには励みたいものです。

 

5.好きな映画の名シーン

 

 人それぞれが好きな映画もあり好きな名シーンもあるようです。

 クローバーの皆それぞれが好きな映画の名シーンについて話し合いました。

 

 以下、話題に出た映画の幾つかをリストして簡単に紹介します。

 

・『魔女の宅急便』

 ジブリ映画です。

 主人公の魔女が魔法のスランプから脱出して友人を助けるシーンが好き。

 この映画の生き方は仕事に通じる考え方であるという意見も出ました。

 

・『ビューティフル・マインド』

 統合失調症の数学者ジョン・ナッシュの自伝的な映画です。

 ナッシュ博士がスキゾフレニアのロジックを唱えるシーンが好き。

 

・『イミテーション・ゲーム』

 数学者アラン・チューリングがドイツ軍の暗号「エニグマ」を解く映画です。

 ナチスの暗号を主人公の数学者が解いてしまうシーンが好き。

 

・『永遠の0

 太平洋戦争時代の零戦パイロットに関する映画です。

 何回も観て泣けるとの事です。

 

・『彼らが本気で編むときは』

 生田斗真主演のトランスジェンダーが主人公の映画です。

 考えさせられる映画だそうです。

 

・『トゥルーマンショー』

 人生の全てをTVのリアリティショーで生中継されていた男の映画です。

 統合失調症的世界観に通じるものがあるようです。

 

 他にも何本か好きな映画の紹介がありましたが割愛させて頂きます。

 なお、クローバー定例会の時に皆で映画を観たいという意見が出ました。

 コロナ明けにはクローバーで映画館に行ければ良いという話も出ました。

 

 クローバー定例会記録係(山内)